同(おんな)じだけ夢(ゆめ)を見(み)てる狡猾(こうかつ)さに

違(ちが)う言葉(ことば)を今(いま)ただ待(ま)ち続(つづ)けている

今(いま)しがた終(お)わるはずだった想像(そうぞう)に

延命処置(えんめいしょち)を続(つづ)けてまだ息(いき)を注(つ)ぐ

 

代(か)わりの利(き)く感動(かんどう)を 焼(や)き増(ま)しのドラマチックを

あなたへ

語(かた)り得(え)ぬさいはての奥(おく)を無理矢理(むりやり)繋(つな)ぎ

奪(うば)わないで 無(な)くさないで それから

 

どうか!

もっと嫌(きら)って 際限(さいげん)なんか奪(うば)って

衝動(しょうどう)なんかもうどうなってもいい

崇(あが)める意味(いみ)が溢(あふ)れる前(まえ)に

オリジナルの地獄(じごく)に落(お)ちて

 

どうか

もっと祈(いの)って 這(は)い蹲(つくば)って祈って

偶像(ぐうぞう)なんか追(お)い縋(すが)っていて

失(うなし)っていろ 蹴(け)落(お)としていろ

作(つく)り上(あ)げた虚無(きょむ)に胡座(あぐら)をかいていろ

 

 

カラカラの脳(のう)味噌(みそ)を絞(しぼ)り続(つづ)けている

踊(おど)らされることをまだ自覚(じかく)している

 

安全(あんぜん)な街(まち)の中(なか)で君(きみ)が見(み)据(す)えているものは

あたしだ

吐(は)き出(だ)し捨(す)てていくことさえ咎(とが)められなくて

笑(わら)わないで 厭(いと)わないで 歪(ゆが)んで

 

どうか

もっと惑(まど)って キャッチーを奪(うば)って

救援(きゅうえん)なんかもう来(こ)なくてもいい

忘(わす)れるなんて出来(でき)ないくらい

脳髄(のうずい)にちゃんと擦(す)り込(こ)んで

 

どうか

もっと描(えが)いて 空想(くうそう)なんて拭(ぬぐ)って

盲信(もうしん)ばっかもう窮屈(きゅうくつ)なの

油(あぶら)を差(さ)して 火(ひ)を灯(とも)して

錆(さ)びついている言語(げんご)に血(ち)を通(とお)してみて

 

明快(めいかい)な解答(かいとう)は無(な)く

こんな歌(うた)だって陳腐(ちんぶ)なんだ

再来(さいらい)の審議(しんぎ)ばっかで

まだ踊(おど)り足(た)りないの!

 

 

どうか

もっと嫌(きら)って 際限(さいげん)なんか奪(うば)って

衝動(しょうどう)なんかもうどうなってもいい

崇(あが)める意味(いみ)が溢(あふ)れる前(まえ)に

オリジナルの地獄(じごく)に落(お)ちて

 

どうか

もっと描(えが)いて 後悔(こうかい)なんてしないで

雑音(ぞうおん)なんて消(き)えてしまえ

浪費(ろうひ)してる言葉(ことば)で呼(よ)んで

終(お)わりのない温度(おんど)で焼(や)き尽(つ)くして

 

震(ふる)わせてみてよ

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