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()り刻(きざ)んでこの体(からだ) 痛(いた)みなど理解(わか)らない

(あば)かないで真実(しんじつ)を 大人(おとな)たちの手()の内(うち)

果敢(はか)ない願(ねが)い 水鳥(みずどり)は苛(いら)()った

(そら)も、町(まち)も 然様(さよう)なら

 

(さら)さないでこの体(からだ) 出鱈目(でたらめ)で摩訶不思議(まかふしぎ)

()らさないで物語(ものがたり) 謎(なぞ)めいた儘(まま)でいて

可憐(かれん)に咲()いた 一輪(いちりん)の花(はな)びら

虚構(うそ)も、性(さが)も 愛(あい)して

 

いま黄昏(たそがれ)を噛()み殺(ころ)ス ハヰカラア少女(しょうじょ)

(ちょう)の羽根(はね)を千()()り 好()キ…嫌(きら)イ…「嫌(きら)イ」

また虚構(うそ)ついて 安堵(あんど)して 揃(そろ)えた前髪(まえがみ)

ドウゾ御()一緒(いっしょ)ニ参(まい)りましょう 地獄(じこく)

 

()り刻(きざ)んでこの体(からだ) 痛(いた)みなんて理解(わか)らない

生憎(あいにく)ね妄想(もうそう)は 誰(だれ)にだって懐(なつ)くのよ

果敢(はか)ない願(ねが)い 水鳥(みずどり)は飛()び立()った

(そら)も、町(まち)も 然様(さよう)なら

 

(わる)い夢(ゆめ) 迫(せま)る絶望(ぜつぼう)

(うたが)いの重(おも)い口吻(くちぶり)

見境(みさかい)なく生()きて居()たいの

清廉潔癖(せいれんけっぺき) 百合(ゆり)の薫(かお)りが

(つく)り上()げた此()の世()で独(ひと)つの…

 

そう他人(ひと)には 他人(ひと)には 喋舌(しゃべ)れない世界(せかい)

いち少女風情(しょうじょふぜい)の天国(てんごく)なの

また虚構(うそ)ついて 安堵(あんど)して 揃(そろ)えた前髪(まえがみ)

ドウゾ御()一緒(いっしょ)ニ参(まい)りましょう 地獄(じこく)

 

 

※ ゐ(平假名) /ヰ(片假名)發音為 ( i )

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